女性哲学者について【拙HPより移植】

1:アレキサンドリアのヒュパティア(Hypatia of Alexandra) 350~370-415 ユークリッドの原論などを編纂したとされるアレキサンドリアのテオンの娘。数学と哲学についてネオプラトニズムの創始者であるプロティノスとイアンブリコスから指導を受け、後にアレ…

何かが不足していて,何かが過剰である

(思考実験) 表題は,その抽象さから察せるように,実はなにを入れても当てはまる汎用性の高いフレーズだ。ここでこの数日考えていたことを当てはめてみて,それがどれだけ事実と合致するか考えるとっかかりにしたいと思う。 §人間の処理能力が不足で,情報が…

コミュニケーション

私にもっと能力があれば,と思うことがしばしばある。知が人間にもたらす階層性の影響は計りしれない。さらに,知にも様々な在り方が認められるせいで,その階層の実態はより掴めないものへと変容している(今この時もだ!)。 科学知識を伴うコミュニケーショ…

私の幸せってなんだったっけ

この記事をぜひ読んで欲しい人がいる。 他者の幸せについては実に深く考えてきたと自負しているが,私自身の幸せってなんだったっけ。というのが,今日復活していた希死念慮と闘っているうちに湧き出てきた疑問である。 今まで,あまりにも自分の幸せを疎か…

不信仰の信仰者

私は占いを信じていない。それどころか,コールドリーディングなどのあらゆる手口を知ったうえで,あえて何も知らない純朴な人間として占い師に話しかける悪質な人間である。実際にいろいろな占いを経験することによって,なにが当たったように感じて,なに…

反出生主義の不可能性を論じることはもはや意味をなさない

この記事を一言で無理に要約すると 「では、社会改革を進めよ」である。 この記事について ・当然ながら私の主張を如実に示すものではない。 ・特定の誰かを傷つけるものではない。 ・出生主義者・反出生主義者のどちらに対する攻撃にも使われるものでない。 …

血は争えない

父は学がない。私の事を良く知る人にとって,私がこう言うときには相手を謗るような意味を持たせてはいないことをよくわかっていると思う。これを再認識して,父は父なりに私を考えていたという事をなお思い知る出来事が起きたのでこれを書き残す。 あること…

生物の権利についての実験的論証

人間は生物である。 植物,動物と分類した時,それらは生存のための条件を異にする。 動物には人間も含まれる。 人間の内には,人間が理解可能な言語が存在し,認識も存在する。 1:人間の中でも言語は統一されておらず,さらに同一の言語を用いている集団で…

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私たち中間種としてのホモ・サピエンスが、いつか今の私たちの知る人間の姿ではなくなった時も、ダビデ像は美しいのだろうか。

食べるためなら殺しても良い?

”食べるためなら、相手が人間であれ命を奪っても良い。” ・人間を含めた動物を全てひっくるめた、種による差別に基づかない普遍的な議論 § この場合、食べないのは“好きではないから” 結論:他にその手段がない状況に限って真であるが、それ以外は偽であるの…

人間初心者

今回は、恥を忍んで自身の勘違いについて書き残したいと思う。 長らく、身体的な事については我慢することが美徳であると思っていたし、これは一面的には正しいかもしれないが、常に自分の体力の限界を超えるような我慢をするというのは望ましくないと気付い…

書き残す意義

考え事をする上で、煩雑なことを厭わないのであれば書き残すことをオススメする。 あまり自分の思想を書き出すことを何らかの理由で避けていたりする人に強制するようなものではないので、そのような人は、考え事を書いている人はこんな感じで書いているのだ…

肉食と菜食の仲立ち

§ 強弁(自戒) ネット上では、自説に縋り付いて何もかもをその自説で吸収し、独自の展開を繰り広げる人物がいる。その時点ではあまり問題にはならないのであるが、この自説を基に真っ当な意見を言うものに噛みつく人物がいる。そしてその自説を持つということ…

冒険の味

学校の課題を根詰めて終わらせて、その後に飲むマリアージュフレールのマルコポーロは至福の味であった。 マリアージュフレール マルコポーロ 100g [並行輸入品] 出版社/メーカー: 春日商会 メディア: 食品&飲料 クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) …

適応する事、周りを適応させること

最近思う事がある。私は常に周りに適応するように生きてきたし、それをするのが善であるという風に行動してきた。これは適応に関する非常に一面的で狭い視野であると今では思う(それでも未だ適応したような行動をすることが多い)が、なるほどこの狭い視野が…

オフラインのノート

正直、最近はオンラインに書けないようなことが多く、こういったものはどのようして処理しようかと迷いながらも指を動かす。外にまだ出したくないことが捗ると当然のようにこういうインスタントな場での発言が減るのは、自分の要領の悪さを感じてしまう。 今…

没後500年

Leonardo da Vinciは私の考える最も偉大な人物である。その想像力の逞しさ、卓越した観察眼、そして底なしの好奇心。幼い私の行動のモデルであった。 いつの間にかそれが完全に内面化してしまって、彼と向き合う機会はほとんどなくなる。しかし、度重なる引…

こけしにハマる

今日、国立西洋美術館のコルビュジェ展へ行った。それはまぁいいとして、その後に不忍池へ赴くとお世話になっていた出店があった。元来、収集癖を持つ私でこの間も密教法具などを買い集めていたし、様々なお面や仏像を集めていたのだが、今回はついにこけし…

危険な書き物

メインで使っているアカウントにはてブを載せるにしても(追記:もう載せた)、私が書いた記事一覧という記事から飛べるnoteにはかなり真面目な記事がある一方、ある記事ではふざけ半分で本気半分の小論文があり、エクリヴァンにはならないとか言いつつも結果…

子を産む

ちょっと賢い人で、割と反出生主義的な人が多くなったように思う。これは肉体と精神をきつく分けたことに端を発することに他ならないだろう。そこでは理性や他者(これも理性の一部とみなしてよいと考えます)が引き出され、いかに出生が悪であるのかが説かれ…

エクリヴァンにはならない

2019/5/2に投稿される(すみません、現在非公開)「気付き」の内容で、エクリヴァンという言葉が使われます。この言葉は、もっぱらフランスに多く見られる哲学者や作家を兼ねるような、広汎な分野に様々な文章を書く物書きの事で、かのJ.P.サルトルやP.ヴァレ…